海藻をいっぱい食べても毛髪に効果はない!?
30代に突入して、急に「なんだか髪が薄くなってきたかも?」「髪のハリやコシがなくなってきた……」という女性は多いのではないでしょうか。
薄毛というほどではないにしても、女の命とも言える髪の毛のボリュームが減少し、ぺたんとしてしまうのは悲しいですよね。
髪にボリュームを与えようと昔から髪にいいと言われている海藻をいっぱい食べているという方も多いのではないかと思います。
ですが、実は最近海藻の毛髪への効果が疑われるようになってきたのです。
わかめや昆布は色が似ているだけ!?
わかめや昆布を食べると髪にいい、という話は昔からよく聞きますが、最近になってこれはただの迷信だという説が有力になってきています。
実は、わかめや昆布などの海藻類と髪の毛の関係はよくわかっていないのです。
一説では、わかめや昆布が海でゆらゆらと揺れている様子が髪の毛と似ている、または海藻の色が日本人の髪の毛の色と似ていると感じた人が多かったために、「わかめや昆布をいっぱい食べると、わかめや昆布のように黒々とした髪の毛が増える」といわれるようになった、とも考えられています。
もしかしたら「髪のためにわかめや昆布を食べている」ということは、金髪の外国人に「トウモロコシを食べると髪の毛がふさふさになるぞ!」と言うようなものなのかもしれませんね。
海藻のミネラルは食べ物からは微量しか摂取できない?
海藻が髪にいいといわれる理由の1つに、わかめや昆布にミネラルが含まれているからというものがあります。
たしかにミネラルはつややかな髪を形成するために必要な成分ですが、実はわかめや昆布を毎日食べたくらいでは十分な量を摂取できているとは言えないのです。
食べ物から摂取できるミネラルには限界がありますので、食生活全体を規則正しく見直したり、サプリメントで補給したほうが効果的だと言われています。
発毛・育毛に効果的な食べ物って?
「これだけ食べていれば髪が強くなる!」「フサフサの髪が生える!」という食べ物は、残念ながら今のところ見つかっていません。
ただし、髪の毛は皮膚細胞が進化したもので、血液から栄養分をとった毛母細胞が増殖していきますから、血液に栄養素をたっぷりと循環させることは必要です。
「海藻を食べれば髪の毛が増える」という思い込みは捨て、栄養バランスのいい食生活を心がけて健康的な体作りをしましょう。
そのことが、結果的に強く美しい髪を育てることにつながるのです。
海藻を食べても髪の毛に影響がないとは驚きですね。
年齢を重ねるごとに体のあちこちが昔と変わっていくことは仕方のないことですから、手間がかかってもきちんとした食生活を送ることが重要だということです。